
オリジナルの試作品ゲームボーイ用ソフト「TINY COSMO」を制作途中ですが、公開しました!

試作品という事で、イントロが流れて、タイトル画面が表示され、ボタンを押すと各女の子のドット絵イラストと音楽が流れる。という非常に簡単な作りとなっております!
この「TINY COSMO」の作り方を今回、記事にしたいと思います。
使用したツール
- GB Studio (無料のゲームボーイ専用ソフト制作ツール)
- Aseprite (有料のドット絵制作ツール)
- OpenMPT (無料のゲームボーイ用音楽ファイル.modの制作ツール)
使用したツール(番外編)
- PTMID (MIDIフォーマットをゲームボーイ用音源に変換するDOSアプリ)
- WindowsXPのPC (DOSアプリを動かす為のPC)
*Oracle VM VirtualBoxでのエミュレーターでも代替可能。
- 皆さんもゲームボーイ専用イラスト集の制作をしてみてはいかがでしょうか?
ゲームボーイソフト制作ツール「GB Studio」

"GB Studio"は、Itch.ioにて無料配布されているゲームボーイ用ソフト制作ツールです。
https://www.gbstudio.dev/

プログラミングは不要で、命令や条件などのブロックを積み上げたり、重ねたりする事で、簡単にゲームが制作する事が可能です。
itch.ioで配布されているGB Studioは、日本語をテキスト表示するのには対応していないので、同人サークル「CUBIC STYLE」で日本語対応版が配布されていますので、日本語テキスト表示が必要な場合は、こちらをダウンロードしましょう。
https://cubic-style.jp/2020/01/18/gb-studio-1-2-0-supported-japanese/
ドット絵描画ツール「Aseprite」

"Aseprite"とは、https://www.aseprite.org/ $19.99 USD (2021年現在)で購入可能な、ドット絵描画ツールです。

レイヤー管理がしやすく、Pixel-Perfectを利用すれば綺麗なラインを描けます。図形描画やグラデーションも簡単に描画する事が可能で、変形処理もドット絵を崩しにくくなっており、大変良質なドット絵描画ツールだと思います。
また、画像出力をSNS向けに劣化無しで拡大保存したりする事も可能です。
ゲームボーイ用作曲ツール「OpenMPT」

"OpenMPT"とは、GB Studioで対応する音楽ファイル(.mod)を生成する事が出来る作曲ソフト・MODトラッカーソフトになります。
https://openmpt.org/

ゲーム音楽作曲の過程でこのOpenMPTを使用するのですが、GB Studioでのゲーム制作で一番時間が掛かると思います。
MODトラッカーというソフトに慣れている方なら簡単ですが、DTMやDAWに慣れている方は少し苦労するかもしれません。
一応MIDIファイルの読み込みは可能ですが音の長さや音色管理、エフェクトなどの調整は必須です。
MIDIファイルをゲームボーイ音楽用のMOD形式に変換するツール「PTMID」

以降の記述は、MIDIからの読み込みじゃなく、MIDIをMODに変換してから読み込ませたい人向けの項目になります。
"PTMID"とは、Vectorで配布されているstandard MIDI format 0または1のファイルをMOD形式に変換するMS-DOS用ソフトウェアです。
https://www.vector.co.jp/soft/dos/art/se015479.html
*このソフトは、WindowsXP以前のWindowsPCでしか動作しません。
①PTMIDの本体をダウンロード

PTMIDの配布URL、https://www.vector.co.jp/soft/dos/art/se015479.html
ここでPTMID本体(.zip)をダウンロードします。
ZIPファイルのダウンロードが完了したら、解凍してください。

解凍したフォルダをUSBなどで、MS-DOSが実行できるWindowsXPに移すか、Oracle VM VirtualBoxで起動したXPなどに移動してください。
私の場合の移動先は、"C:¥Documents and Settings¥ユーザー名"でした。
②PTMIDの変換作業
それでは、早速、用意したMIDIファイルを変換します。
移動したPTMIDのフォルダの中に、作成したMIDIファイルを入れます。

コマンドプロンプトを起動します。
次に、コマンドプロンプトにて、
C:\Documents and Settings¥ユーザー名>cd ptmid
と入力してエンター。


次に、midiファイルを指定します。今回は、"ongaku"という名前ですので、ongakuと入力します。
C:\Documents and Settings¥ユーザー名¥ptmid>ptmid ongaku
と入力してエンター。


変換が完了すると、"ONGAKU.MOD"が生成されました!
これで、GB Studioで利用できる音楽ファイルの作成が完了しました。
③変換後のMOD修正・調整作業
この"ONGAKU.MOD"をOpenMPTで読み込みます。

次に、GB Studioのサンプルの中にある音楽ファイル"template.mod"を読み込みます。

ではまず、"ONGAKU.MOD"のPatternsの0に記述されている選択して内容をコピーします。
そのコピーを"template.mod"のPatternsの0に貼り付けます。

あとは、音色の指定やテンポやエフェクトを書き直したり消したりして調整してください。
変更や修正が完了したら、"template.mod"を別名で保存してください。
お疲れ様です。これで、GB Studioで立派に使用する音楽ファイルが作成されました。
さいごに
今回は、ツールの紹介を主にさせていただきました。
次回から、"TINY COSMO"の作り方を詳細に記述していきます。よろしくお願いいたします。