最近、算数パズルゲーム「FORMULA GRID」を作っています。
基本システムが形になってきたこのゲームを作り始めた理由は、
ただただ私が算数を苦手としているからです。
「答えを求める算数」が苦手だった
学校で算数を勉強すると、
1 + 2 = ?
6 × 4 = ?
という問題がたくさん出てきます。
もちろん算数を学ぶうえでは必要な練習だと思います。
ただ、私は昔から、この形式にあまり面白さを感じられませんでした。
すでに式が決められ、「答えはいくつですか?」と聞かれる。
正解は基本的にひとつです。
それよりも私は、「5を作ってください」と言われて、
- 1 + 4
- 2 + 3
- 10 ÷ 2
- 6 - 1
自分で答えまでの道を考える方が面白いのではないかとずっと思っていました。
FORMULA GRIDは「式を作る」ゲーム
FORMULA GRIDでは、「TARGET:24」のように目標の数字が提示されます。
プレイヤーは盤面の数字と演算子を組み合わせ、その数になる式を作ります。
例えば、
- 6 × 4
- 12 + 12
- 8 × 3
- 30 - 6
など。
計算結果がTARGETと一致すれば正解です。
つまり、「式の答えを求める」のではなく、
「答えになる式を考える」ゲームです。
同じ答えでも、作り方はいろいろある
このゲームの面白さは、ひとつのTARGETにいろいろな解き方があることです。
例えばTARGETが「10」だったとしても、
- 5 + 5
- 2 × 5
- 20 ÷ 2
- 12 - 2
と、いろいろな方法があります。
さらに盤面にどんな数字が置かれているかによって、
- 「この数字を使えないかな?」
- 「掛け算したあとに引いたらどうだろう?」
- 「もっと少ない数字で作れないかな?」
と考えることになります。
ここでは計算そのものより、
数字同士の関係を探すことの方が重要になります。
私は、この部分をゲームとして面白くしたいと思っています。
間違えても、とりあえず数字を触ってみる
算数が苦手だと、問題を見た瞬間に、
「わからない~」となってしまうことがあります。
私もかなりそのタイプです。
ゲームなら、とりあえず数字を選び、足したり掛けたりして、違ったら戻せます。
考えてから操作するのではなく、操作しながら考える。
この感覚をFORMULA GRIDでは大事にしたいと思っています。
ゲームなので間違えても問題ありません。
数字を何度も組み合わせるうちに、
「8と3なら24」「20から5を引けば15」といった関係が少しずつ見えてきます。
そんなゲームになったらいいなと思っています。
算数を勉強するゲームではなく、数字で遊ぶゲームにしたい
FORMULA GRIDは計算を使うゲームですが、「算数教材」にはしたくありません。
目指すのは、パズルとして遊んだ結果、自然に算数へ触れていたという状態です。
テトリスを遊ぶときに、
「空間認識能力のトレーニングをしよう」
と思って遊ぶ人はあまりいないと思います。
パズルとして面白いから遊ぶ。
その結果として、何かの能力を使っている。
FORMULA GRIDも、そんなゲームにできればと思っています。
算数が苦手な人間が作る算数ゲーム
私は算数が得意だからではなく、苦手だからこのゲームを作っています。
数字への抵抗を減らし、計算を「問題」ではなく「遊び」に変えて、
自分自身も算数を少し好きになれるゲームを目指しています。
まだ制作途中ではありますが、基本的なゲームシステムはかなり形になってきました。
ここからUIや演出、ゲームバランスなどを調整しながら、
数字を組み合わせることそのものが気持ちいいゲームにしていきたいと思っています。
算数が苦手なゲーム制作者が作る算数ゲーム。
果たして私は、このゲームを完成させる頃には、
今より少し算数を好きになっているのでしょうか。
それも含めて、楽しみながら作っていこうと思います。
また、実際の動きを見てもらうために動画も用意しています。
